◎内容紹介
- 「烈公」と称された幕末の水戸藩主徳川斉昭。その半生を、
史料を元に丹念に追跡。
- 藩主への就任、幕府からの褒賞と直後の謹慎。苛烈を極め
る藩内抗争と復権に至る道のり。
- ・半生復帰後、異国船到来という未曾有の国難に、周囲の期
待を背負い表舞台に登場する。
- しかし天の時、地の利はすでに望めず、
「開国やむなし」に傾いていく大勢。
- 追い詰められていくなか、斉昭が施した朝廷工作は、
さらなる騒乱の火種となっていく。
- 国論を主導し、幕末の魁となった英傑は、なぜ失意の晩年
に沈まなければならなかったのか。
- 土浦藩主にして、大坂城代を勤めた 20 歳年下の従兄弟、
土屋寅直との往復書簡から読み解く斉昭の心。
- これは私達の数世代前が直面した、辛苦の物語。